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女バトルコップ (Vシネマ)


復讐!そのために私は蘇った!バトルコップとして!
デトロイト…いや、ネオ東京はすでに犯罪組織カルテルの手に落ちた。
組織を邪魔する者は殺される…恋人もそして主人公・御子柴かおるも…。
恋人の残したバトルスーツを身に纏い、かおるは女バトルコップとしてカルテルに立ち向かう。
女版ロボコップじゃん…という野暮なツッコミは置いといて、本作はしっかりとした東映特撮、そしてお子様には見せられないバイオレンス一直線。ヒーローだけど敵は皆殺し、殺し方もいちいちエグいのがたまらない。
そして世紀末感たっぷりのスラムなネオTOKYO、そして英語と日本語が入り交じる不思議な世界観も最高だ。
女バトルコップのバトルシーンは登場からハンドガンまでロボコップまんまだけど刺客となる敵はなんと松田勝の怪演が光る超能力マッチョマン「アマデウス」、ロボコップにはない超能力とのバトルが存分に楽しめるぞ。特殊メイクによる顔の変形はマジ最高だ。
それとかませ犬となるコマンド部隊の濃い演出も見所!アスホール!ファック…ユー!
特撮面もロボコップと引けを取らずワイヤーアクションや超能力演出、など見所たっぷり。バトルコップの武装もミサイルやイヤリングなどあるけどちょっと物足りないのが残念。
終わり方は「女バトルコップの戦いは続く…」的なアレなものでしたが、テレビの東映特撮では見られない、そして本家ロボコップにも負けないとても楽しめる一本でした。満足!

(1990/6)

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アーバンスクエア ~琥珀の追撃~ (OVA)


ハードボイルド『風』大暴れアクション

時は1986年。若い脚本家のジョナサン・ジョースター似の青年は不幸にも殺し屋(ブレードランナーのロイ似)の殺人現場を目撃してしまう。おかげで殺し屋からは追われる身、文系とは思えぬ身のこなしで殺し屋から逃げのびるが警察は信じちゃくれない。それはそれで困ったけれども彼はシティボーイ。恋にだって全力投球。一目惚れした娘にアプローチも忘れない。だけど殺し屋の魔の手は主人公に空手の刺客を送り出す。死闘の末に主人公は死を覚悟するところにナイスミドル警部の銃弾が空手家の胸を貫く!
そんなハードボイルドな雰囲気を出そうとしているようで中身は巻き込まれ系ジャッキーアクションだったりする本OVA。脚本はパトレイバーと平成ガメラの伊藤和典。
全編に流れるMellowなJAZZがアーバン感を醸し出しているけどアクションはジャッキーで、後半はなんとハードボイルドと思われたナイスミドル警部がコマンドー並に重武装し、敵アジトに単身乗り込みアーバンもスクエアも関係無い普通のアクションの連続に…。
まぁ当時流行りのアクション映画にハードボイルドの風味を入れたけれど素材の味が強すぎましたね。後半は警部のトリガーハッピーっぷりと主人公のジャッキー風とんでもアクションを笑いながら見ていました。
期待していたモノとはだいぶ違いましたが、楽しめました。

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猫が教えてくれたこと (映画)


イスタンブールにも猫がいる!猫大事!猫は可愛い!

本作はトルコ・イスタンブールに暮らす猫たちとそれを愛する人々のドキュメンタリ映画。そりゃもう猫がこれでもかと出て来ますし、これでもかと可愛いですよ。さすが猫だ。
そして猫達の自由気ままな暮らしとイスタンブールの港町をこれでもかと見せてくれる。子猫に大人猫。気楽な奴から気性の荒そうなやつ。個性的に撮影されているのも良いところ。音楽も気持ち良いです
そんな本作。実は罠がある。猫は可愛い。でも中身が全く無い。いや、猫が可愛けりゃ良い。でも映画なんだからそれ以上の何かストーリーや色々ありそうだが…無い。お陰で気持ち良い音楽と何も起きない平坦な猫の映像で良い感じに睡魔に襲われます。
「俺が一文無しになった時、猫が鳴いてる方に行ったら財布が落ちていて必要な金が手に入ったんだ!それから猫に感謝してる!」というネコババを公言する男が出て来たり、野良猫は去勢もしてないからか、やたら頭数多くていらん心配してたりと、ただ可愛いと思えない頭をかしげる部分もありました。
そしてタイトルだが一体猫に何を教わったのか。人間たちもみんな勝手に猫を解釈するから意見はバラバラだぞ。
そしてシレッと終わってしまう。
猫好き以外が見たらブチギレそうな永遠とも思える時間の猫とイスタンブールの垂れ流し映画でした。まぁ個人的には猫可愛かったので全部OKですけどね。ネズミの番をする猫と窓を叩く猫が可愛かったです。

(2017/5)

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ゴッホ 〜最後の手紙〜 (映画)


愛?いや、どこまでも狂気。

それはゴッホではなくこの映画が。
とにかく全手書きの油絵でゴッホ調なタッチで描かれるアニメは圧巻。気持ち悪くなるくらい圧巻。しかもそれがロトスコープでヌルヌル動くのだから余計圧倒される。これ全部油絵なのかと思うと気が遠くなる。しかも平然と背景ごと動いたりパンしたりするからひと時も目が離せない。とにかく、とにかく凄い。狂ってる

さて、ストーリーはというとゴッホが弟テオに渡すはずだった手紙を渡すため郵便屋の息子である主人公が旅に出ると同時に途中からゴッホの死の真実を探るミステリーになっている。ゴッホが描いた有名な肖像画の人々が登場し主人公が真相を探っていくという結構オーソドックスなお話。
ただ最初は手紙を渡すことすら全然乗り気じゃなかった主人公がノリノリでゴッホについて町の人間に聞き込みをしまくってたり、町の住人もよそ者の主人公に対してゴッホについてペラペラと懇切丁寧に話してくれたりと登場人物の行動はどれも不自然な部分は多い。
しかしゴッホという不遇の天才画家の人生を垣間見るエピソードだったりはやっぱり胸が締め付けられるし、ゴッホの死因についても仮説ではあるが答えを見せてくれたのは興味深かったです。
本作はゴッホという画家を、そして彼の描いた絵画に対して更に深みを圧倒的なアニメーションで与えてくれる驚きの力作でした。

(2017/6)

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ジャスティスリーグ (映画)ネタバレあり

​(注意ネタバレあり)


てめぇら…俺を都合のいい駒かカードだと勘違いしてるんじゃねぇか?世界の危機がなんだか知らんがお前らの都合で勝手で起こしやがって、貴様らの魂胆なんて見え見えだぞ!特にそこの黒いオッサン!あんた分かり易すぎるんだよ!!!…あ!ロイス!ママ!また逢えるなんて!!!ありがとうバットマン!僕戦うよ!

役者は揃った!ジャスティスリーグ出動!

MARVELのアベンジャーズに比べるとクオリティにムラのあるDCの連中にも遂にお祭が来た。でもどこか盛り上がりに欠けるのはアイツがいないから。前作死んでしまったアイツの隙を見て悪い奴らはやって来た。でもヒーローはアイツだけじゃない!速い男や海坊主に強い美女にアイア…超サイボーグだ!あと黒いオッサン!俺たちがいる!
初めからバットマンは単体だとカッコイイし、やっぱりワンダーウーマンの登場シーンはテンションが爆アガりだ。初登場の連中もフラッシュ以外馴染めなさそうだがアベンジャーズとも違う個性的な奴らだ。にしてもゴッサムとメトロポリス、ワンダーランド(名前忘れた)でここまで雰囲気が違うのはとても漫画らしくて良いですね。

んで、今回の大ボスなんですけど今までに比べるとちょっと地味なお方ですね。完全に引き立て役に回ってる感じ。
しかしそんなバットマン一行でも一度敗れてしまう…まさかワンダーウーマンまでもが劣勢とは…バットマンに至っては何もできず。あんた普通のおっさんだもんな…。
そこでアイツを復活させる事に。え!?そういう展開になるとはまるで思っていなかったので正直驚きました。まさか完璧に情報が隠蔽されていたとは!とてもテンションがアガる展開ですが…怖っ!!!怖っ!!!!!本当にペットセメタリーかと思っちゃいましたよ。ただ怒ってただけなんですね。

そして本作のラストバトルはメトロポリスのようにグッチャグチャにしなくても済む所で戦っています。そのせいかあまり壮大に見えないのは残念。でもその分御構い無しの派手なアクションの連続で楽しいてます。特にバッドモービルはカッコいいですよ。
でもチート級に強いアイツがさらに味方全員を曇らせている気もしなくもないです。強すぎだ。
そんなこんなで本作はマンオブスティールやBVSに比べるとそこまで暗くもならず、フラッシュのような陽気なキャラクターや見せ場の多いおかげで最後までダレずに楽しく鑑賞出来ました。こりゃ次回も楽しみですね。

(2017/6)

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バーチャルレボリューション

世界みんな廃人!


現実なんて辛いだけだ…」ということで未来の人々はリアルに背を向けバーチャルの世界へ。 多くの人々がネットゲームに没頭している。そんなディストピアでも探偵という職業はしぶとく生きている…決してブレードランナーなんてケッタイな奴ではない。
いや、雰囲気はブレードランナーだし、主人公の姿はロングコートだし、銃もどっかで見た感じだし、車もスピナーっぽいけど…違います。違う映画です。
本作品はそんな世界で起きた事件を各々の勝手な思想で掻き乱す面倒な話。主人公は依頼されたネット上での大量殺人を現実世界とバーチャルの世界を行き来しながら真実を追う。なにやらゲーム世界はアイテムウインドウの開き方とかソードアートオンラインっぽい雰囲気だけど、違う作品です。

まぁお話はともかく本作の全体的な作りはブレードランナーが好きな連中による、俺たちのブレードランナーな作品な訳です。車や銃はもちろん街並や光の入り方、モノローグなどそりゃもう愛が伝わるような作りでニヤニヤします。そんなファン達の自主制作のような雰囲気も伝わりますが、映像的にお話のテンポ、アクションもそれなりに良くできていて2049とは違うブレードランナーを見ているかのようです。
そんな訳で三つ巴でおのおの陣営が自滅するストーリーは全然頭に入ってきませんでしたが、ほとばしるブレードランナー愛に溢れた本作。決してつまらない訳ではありません。

(2016年/仏米合作/5)

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