バーチャルレボリューション 世界みんな廃人! 現実なんて辛いだけだ…」ということで未来の人々はリアルに背を向けバーチャルの世界へ。 多くの人々がネットゲームに没頭している。そんなディストピアでも探偵という職業はしぶとく生きている…決してブレードランナーなんてケッタイな奴ではない。 いや、雰囲気はブレードランナーだし、主人公の姿はロングコートだし、銃もどっかで見た感じだし、車もスピナーっぽいけど…違います。違う映画です。 本作品はそんな世界で起きた事件を各々の勝手な思想で掻き乱す面倒な話。主人公は依頼されたネット上での大量殺人を現実世界とバーチャルの世界を行き来しながら真実を追う。なにやらゲーム世界はアイテムウインドウの開き方とかソードアートオンラインっぽい雰囲気だけど、違う作品です。 まぁお話はともかく本作の全体的な作りはブレードランナーが好きな連中による、俺たちのブレードランナーな作品な訳です。車や銃はもちろん街並や光の入り方、モノローグなどそりゃもう愛が伝わるような作りでニヤニヤします。そんなファン達の自主制作のような雰囲気も伝わりますが、映像的にお話のテンポ、アクションもそれなりに良くできていて2049とは違うブレードランナーを見ているかのようです。 そんな訳で三つ巴でおのおの陣営が自滅するストーリーは全然頭に入ってきませんでしたが、ほとばしるブレードランナー愛に溢れた本作。決してつまらない訳ではありません。 (2016年/仏米合作/5) [0回]PR