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Call of Duty: Infinite Warfare (PS4)キャンペーンレビュー



ネタバレ注意
いつのまにかCoDの世界は宇宙艦隊を引き連れたとんでもSFになっていた。
どうやら今回は宇宙側の人間と地球側が対立しあっているらしい…まぁ簡単に言えばガンダムだ。うん。
本作は太陽系を股にかける宇宙戦艦の艦長となり仲間たちと共に苦境に立たされた地球軍を勝利へと導くのだ。今だ!ハイパースペース!…いやいや、スターウォーズじゃないよ?それにしか見えないけどさ!
時には恒星に上陸して基地を攻め、時には敵の戦艦に忍び込み破壊工作。宇宙戦闘機でドッグファイトも朝飯前!敵の武将を倒して手柄を立てよう!それにこちらにゃ頼もしい勇敢な女戦士、ユーモアの効いたロボット、ルイス・ハミルトンがいる!
未来武器とガジェットで苦境を乗り越え勝利を目指すのだ!君は艦長にして突撃隊長なのだから!
そんなぶっ飛んだ未来SFなCOD。戦闘機射出シークエンスなど熱くなるシーンもあるし、序盤の総攻撃を仕掛けられるシーンも絶望的逆境で非常に燃えます。しかしラストは栄誉の死というのがなんともとってつけたような感じで出来るなら生還して欲しかったなぁ…と思うばかりです。
なにかと評判は悪いようですが個人的には満足いく内容のキャンペーンでした。

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SIMPLE2000シリーズ アルティメット Vol.24 魔界転生 (PS2)


エロイエッサイム!復讐するは我にありっ!

天草四郎時貞の復讐とそれに対峙する柳生十兵衛がイカす深作欣二映画は見たことあります。
ラストの燃える城での戦いには度肝を抜かれました。あれでちょっとした火傷で済んだって本当かよ。
そんな本作は同じ原作を持つゲーム版。開発はタムソフト。ゲームの作りはスタンダードなダンジョンRPG。ただ同ジャンルの他作品に比べるとだいぶ難易度は低め。敵に囲まれることも稀で、お腹が空くこともない。それに敵は結構回復アイテムを落としてくれるので体力の心配も必要ない。
そして遠距離武器や属性を合体させる武器合成、武器によって様々な攻撃ができる必殺技と独特のシステムもあるぞ。ボス戦もあり、胤舜や宮本武蔵など魔界の者達と戦える。まぁこれが見た目とは裏腹に弱いんだけどね。
それと本作は処理落ちが酷く、敵が画面に五体いると処理落ち、そしてラスボス戦はなんと常に処理落ちと凄いことになっている。ある意味凄いから気になる人はやってみるといいぞ!
そんな訳で本作は何度もやり直してプレイしなくていいダンジョンRPGという不思議なゲームでした。

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銀河お嬢様伝説ユナ(PCE)


念願叶ってPCエンジンDUO-Rを手に入れたぞ!
秋葉原で本体のみ8000円だ!動作確認はしてるっていうけど正直動くまで気が気じゃなかったけれど無事動いてくれて嬉しい限り。
そんなPCエンジンやるゲームったらこれっきゃないよ!というかコレがしたかったんだよ!「銀河お嬢様伝説ユナ(1992)」!
きっと銀河のお嬢様というくらいだから壮大な艦隊を引き連れた傭兵会社のお嬢様な凄いスケールの話なんだろうなぁ!…という想像はまぁオープニングでぶっ壊され、訳あって銀河お嬢様コンテストでグランプリを取ってしまった普通の女子高校生ユナは光の救世主という事で、宇宙征服を狙う闇の支配者と戦わねばならぬというかなり突拍子もないストーリー。そこから展開するストーリーもジャングルにバイオリンを弾く刺客がいたり、ブラックホールの中心に中華娘の刺客がいたりと荒唐無稽行き当たりばったり、しかも刺客はそろいもそろって「オホホホホ!」の高笑いを忘れない。
そして主人公ユナの性格は超能天気、ゲーム全体の雰囲気はオフビートでとにかくユルい。宇宙の危機とは裏腹に刺客達とのやり取りもソレでいいのかと思わせるくらいユルい。バトル前の脳が溶ける低レベルな戦いが本作の目玉だ。
そんなアーリー90’sの美少女ゲームはコマンド選択式のアドベンチャー。選択肢も少なく、バトルモードもかなり優しく作られている。しかも92年と言えばゲームが喋るだけで凄かった時代「ありがたく聞きやがれ」と言わんばかりにボイスの入ったセリフは全部飛ばせない。これが26年後の我々にとって結構苦痛だけど、まぁこちら側もユルくスマホでも片手にプレイするのが良いです。急がされる部分もとっさの判断もないので。
ですがビジュアルシーン演出やバトルシーン、それにキャラクターデザインなどゲーム面以外はとても良かったので僕的には満足でした。皆さんも力を抜いてユルくプレイする事をお勧めします。
さぁ2もやるぞ。

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Fallout BROTHERHOOD OF STEEL (PS2)


孤独な騎士の仲間探し

名作RPGフォールアウト。日本では3の登場で一躍有名になったシリーズだが、実は3以前に日本ではPS2で本作がリリースされていた。しかも中身はベセスダではなくインタープレイ製作の見下ろし型のアクションRPGだ。
お馴染みの核戦争後の世界で主人公は仲間であるブラザーフッドオブスティール…もとい「鋼鉄の同志」を探す旅に出る。その先にはグールやスーパーミュータント…もとい「悪鬼」に「変異軍」が立ち塞がるというシンプルなストーリー。販売元も違うとローカライズも違うのも今となっては新鮮ですね。ストーリー的にはあまり正史扱いされていない外伝的扱いらしいですが。

ゲームとしてもシンプルな操作に、お使いでしかないクエスト、回復しながら殴ってればなんとかなる戦闘などかなり淡白な作り。世界観などの説明も少なめで、書物や情報端末などによる世界に関する情報も無く、数少ない町の住民による現在の状況しかわからないので、ウェイストランドを渡り歩いてきた手練れなら説明されなくてもそれとなく分かるが、これが最初のゲームとして選んだら奥深いFolloutワールドについていけるか心配になる。まぁ核戦争でバケモノとモヒカンだらけになった世界なんだけどさ。ちなみにカルマが低いのか主人公の言葉使いは最悪だぞ。

まぁ雰囲気も似ているようでちょっと違うし、もちろん3以降のような自由度は無いけれど、デスクロー、ラッドスコルピオンに地下シェルターVoltなど汚染された荒野を愛する者たちにとってお馴染みの連中やロケーションが迎えてくれるので新作に飢えた中毒者には是非プレイして頂きたい一本だ。残念ながらヌカコーラはこの地域では売っていなかったようだが。

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アキバズビート


妄想で埋め尽くされた秋葉原を救え!

秋葉原という街はご存知の通り特殊な街だ。ゲームありアニメありなんでもありの趣味の街
そんな街でニートをやっている主人公の日常は開始直後に崩れ始める、駅前に現れる謎の巨大スピーカー、知らないアイドル、謎のオブジェ。しかし主人公達にしか見えていないらしい。どうやらコレは誰かの想像した「妄想」が具現化して起きてしまっている。おかげで駆け出しアイドルは売れっ子、斜陽のメイド喫茶は商売繁盛などなど良い事があるらしいけれど一つデメリットがそれは日曜日というこの日が永遠に繰り返されてしまう事。それは困る!新作のアレや明日放送のコレが観たいのがあるのに一日が繰り返されているなんてたまらん!こうなったらこの妄想達をぶっ壊して明日を手に入れてやる!
…というアクワイアが放つアキバズトリップからのアキバシリーズ第二弾のRPG「アキバズビート」だ。
目玉はなんといってもHD画質で忠実に再現された秋葉原の町並み、一度来た者ならわかるであろうこの再現力。企業名はどれも違うが細かなテナントまでそれっぽく作られているところには感動だ。本当に秋葉原を歩いているかのような錯覚にまで陥るグラフィックはさすがである。

空虚で物足りない秋葉原

しかし本作の初見の魅力は正直このくらいであり、あとはどこか既視感を、ちょっと安っぽさを感じるかもしれない。
戦闘はテイルズシリーズに良く似ているし、ダンジョンの雰囲気や作りは近年のペルソナシリーズだ。隠す気の無いそのまんまな作りに驚いた。そのせいか本作は発売三ヶ月ほどでネット上での定価が半額以下という残念な事になってしまっている。
だけど戦闘はしっかりと気持ちよく遊べるし、ダンジョンもそれなりにやり応えはある。難易度もやや低めで丁寧に作られてはいるが、残念な部分は多い。秋葉原の街を再現しておきながらその実ハリボテのようにごく一部を除いて店内にはほとんど入れず、ゲームセンターやメイド喫茶など秋葉原ならご存知という所には一切入れないし、ミニゲームなども用意されていないので側だけのハリボテの世界にいるようだ。
又ストーリーの大体は一方通行で会話に選択肢は無く、ただただプレイヤーは話を眺める側になってしまっている。そして話を進めるため秋葉原を行ったり来たりするのだがそれも広いとはいえ、マップは秋葉原オンリー。新鮮さはどんどん薄れていく。思えば他のRPGのように新しい街、新しい大陸などが本作にはダンジョン以外に無い。そこを補塡するたのイベントとのバランスも非常に物足りない。これでヨドバシカメラ側や万世橋、末広町あたりも行けたら面白かったのだが…。

雑だが豊かなキャラクター達

だけどそんな負の部分が多く見え…というプレイしていると沸々と悪い点がどうしても気になってしまう。しかしそんな本作の牽引力を維持してくれているのは個性豊かな仲間達とストーリーだろう。
ジュブナイルアドベンチャーとして若い主人公達の迷いや、不安、失敗、挫折そしてそこからの成長といった要素を扱い、リアルな秋葉原と時代性が相まってなかなか面白い。ただ他の作品と比べると回りくどかったり、一部のキャラクターに対して「お前面倒くさすぎるだろ!」とツッコミを入れてたくなる箇所は多々ある。また話が進むにつれてストーリーがだんだんややこしくなってきて登場人物がなにをしたいのか、なにを言っているのかわからなくなる箇所があるのはご愛嬌。演出面も立ち絵のポーズが一つだけなど、もうちょっと色々して欲しかったなぁ。
ただメインのストーリーはありきたりにならずプレイヤーを良い意味で裏切る展開を見せてくれるのでついついやめ時を失ってしまう。
キャラクター個別でのサブイベントなども用意されており(その実ペルソナの劣化コミュだが)、キャラクター達一人一人の個性に深みを与えてくれるし。メインストーリーより面白かったりするときもある。秋葉原だけあってご当地ネタ(店名などはもじってあるがわかる人にはわかる)、アニメやゲームなどのパロディや小ネタが仕込まれているのも嬉しいところだ。ヨシノさんはいいぞ。
やはり値段が安くなってしまうには安くなってしまうだけの理由がある。本作の場合その第一印象の悪さと、浅く見えてしまう作りが良くなかったのだろう。しかしその反面、シンプルなRPGをプレイしたい人には丁寧な作りでわかりやすく、遊びやすく、間口が広い作りなのでライトユーザーには取っ付きやすい作品だろう。

…ってフリープレイ化ですか(^^;)

(PS4/2016/C)

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NEED FOR SPEED UNDER COVER


俺は潜入捜査官。この街で横行する犯罪をストリートレーサー界隈から調査するため俺はレーサーとなった。命令ばかりの美人上司の言う事を聞きつつ俺はストリートで信頼を得、上り詰め犯罪カルテルを撲滅するのだ。
というわけでプロストリートから古巣のモストウォンテッド的な一つの街を舞台にストリートレースと、警察とのカーチチェイスなNFSが帰ってきた。なんだかプロストリートから比べると全体的な大分テンションは低いし、なんだかストーリーも命令の事ばかりなのは自分が警察だからしかたない。

追跡するパトカーを一網打尽にするギミック『ホットパースート』もカーボンなどと比べると大分ケレン味の少ない大人しい演出になっていてどこか大人な雰囲気…地味とも言える。
あ、そう言えば実写ムービーは車共々ブルーバック撮影の無い完全な実写映像になってますね。おかげで絵面が豪華だ。
レースモードは基本的に今まで通りだが、新たにハイウェイでのタイマンバトルや、鬼ごっこのようなレースまで多種多様。警察とのチェイスはあまり変わり映えはしていない。
しかし今回はある一定のタイムより速くクリアすれば圧勝という扱いになり、ステータスにボーナスが付く。

そして本作の目玉はなんといっても潜入捜査。ストリート連中の信頼を勝ち取るために車泥棒などの仕事をこなし、証拠を掴んだところで容疑者の車に体当たりしまくって大破…ってタイトー的なワイルドなやり方ですね。

そして本作の車の操作はMWの系譜に近く、だいぶ軽快なものになっている。いや、軽いってもんじゃない。リッジレーサー並みのステアリングと超加速と爆速でこなされるレースはブレーキの必要が無くだいたい急ハンドルでなんとかなる仕様。自分の乗っている車がブガッティだろうがポルシェだろうがとにかく中身がエアロカー的な挙動は前作は勿論、MWの比ではないくらいゲームゲームした作りだ。

そのため超高速バトルが常に要求されるハイウェイも多いので350キロなんて朝飯前だ。
だけど問題はそれでも抜いてくるNPCがいるという事。バトル中のNPCの最低一台はとにかく速い奴が居る。いくら自分がそのレースの圧勝タイムでゴールしようが御構い無し、フルチューンだから勝てるなんて甘えが通じないボスステージ以上に面倒な相手が常にいる。ホントでもどうやって倒せというのか。
おかげで最後までボス以外のNPCものレースのモチベーションは上がらず普通のレースを避けながらプレイしていた。
その代わりなのか本作はとにかく警察が弱い。足止め事はもちろん、ロードブロックなど様々な妨害をしてくるがまるで抑え込む力が無く、全然捕まらずに最後までプレイできてしまう。パンクさせるためのスパイクを踏んでしまっても逃げきれてしまうくらい弱いのだ。そのためMWやカーボンのようなドキドキは本作ではあまり味わえなくなってしまった。

感想としてはMWに似た作りではあるが、ストーリーもゲームの作りもバランスが悪く。
前三作に比べても完成度は決して高くない一本でした。
あとラスボスさんちょっとは懲りてください!

(XBOX360/2008/C)

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